ここで説明したことの意味を充分理解するには、 ユングの心理学用語、 "archetype" (『アーキタイプ』 - 『元型』)の定義についても明確に しておく必要がある。
「アーキタイプ」と言う用語は、もともとギリシャの哲学者プラトンが使った言葉をユングが拝借したものである。
プラトンは、永遠不変な真の存在を追及し、この二つは互換性を持つと考え、五感に頼った現実(実体)の見方を信頼せず、
現代の経験科学とは正反対の見解を打ち立てた。そして、感覚の世界は一時的で可変性のものであり、 これらの対象物の本質である型(パターン)やイメージこそ永遠不変な真の存在であると説いた。 この普遍的な型を持つイメージの形式が『元型』である。

シンクロニシティと魔術  つまり、こういうことだ。 飼い猫の寿命というのは、永遠不変のものと比べると非常に短く、あっけないものである。 だが、この飼い猫の「型」は、他の動物とは異なる。 よって、私たちの視覚でとらえた飼い猫の「型」(外観)というのは、全ての猫に共通する「シアリス 通販型」にすぎない。 猫は猫を生み、その型や性質は子孫へと受け継がれる。この「型」は永遠不変である。 猫という動物がこの世に存在する限り、猫の「型」、つまり、我々が抱く猫の普遍的概念(イメージ)も 存在し続けるのである。これが、プラトンの指す「真の猫」、すなわち、猫の 「元型」である。 「真の猫」とは、猫という生物種全体に共通する「傾向」「本質」であり、 この「本質」に基づく猫の意思行動を、私たちは猫の「本能(直覚)」と呼ぶ。

 人間は、他の動物にもそうだが、人間同士でも、そして自分自身に対してさえ勝手な思い込みをしている。
この個々の物理的実体(肉体)と同一化する意識のことを、ユングは "エゴ" (『自我』)と呼んでいる。
つまり、意識の表層次元のことだ。人はこの部分を本当の自分だと思い込む。
なぜなら、「威哥王自我」は、自己欲望を達成するために外の世界を操ることができるからだ。
したがって、全ての意識を管理しているのはこの自我(エゴ)だと思い込む。


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